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GPSでみるサイクル耐久2008(その2)
(その1)より続く

続いて走行中の速度変化に着目してみます。

と、その前に岡山国際サーキットのコースレイアウトをおさらいしておきます。コースは一周約3.70km、高低差29mです。自転車レースで走る場合は、コース図に矢印を入れてあるように、通常とは逆方向に周回します。そのため、メインストレートは約1.1%の上り勾配、バックストレートは約1.1%の下り勾配となります。
e0080315_1638924.gif

では早速走行データをみていきましょう。
チーム員それぞれの代表的なデータとして、各自のベストラップあるいはセカンドベストをマークした周回をピックアップして、一周の速度変化をグラフにしてみました。グラフの凡例に、それぞれのlap数とラップタイムを示してあります。前述したように、新しいGPSを投入して毎秒単位で速度がきれいに測定できるようになり、走行中の細かい速度の変化まで追いかけられるようになりました。
e0080315_1553787.gif
各自毎にグラフをみていきますと・・
まずはワタシ(Mazoka)。ベストラップをマークしたlap6は大集団に入っての走行です。みてのとおり、とにかくどの区間も速くて、ホームストレートで40km/h弱、バックストレートは50km/h前後を維持しています。ソロではあり得ない集団ならではのスピード域ですが、集団内にいると必死で漕がなくても十分ついていけるし周囲との速度差もないので、ちっとも速いとは感じないのが恐ろしいところです。区間ごとにみていくと、最終コーナーを過ぎてからは勾配がキツくなって34km/h前後にまで速度低下していますが、これだと集団内では遅すぎでどんどん抜かされてしまいます。頂上を過ぎてホッブスコーナーからは下りに入りぐぐっと加速するも続くレッドマンコーナーの出口で前が詰まってブレーキ、コーナーを抜けて下りストレートで前から離れないように一気に加速しています。一旦ストレートでスピードに乗れば維持は楽なのですが、集団のペースにあわせるために加減速が繰り返されるのが何気に脚に堪える場面です。コーナーの通過速度自体は、かつさんや慎さんのスピードと変わらないかむしろ若干遅いくらいなのが判ると思います。同様にバックストレートも50km/h超巡航でストレートの終わりからアドウッドカーブに向けて下りで加速しかかったところで前が詰まってブレーキがかかりいったん失速、コーナーからの脱出で再加速しています。その後も集団に食らいつきますが、この周回でピットに入ろうと思っていたので集団から別れるためにウイリアムズコーナーから1コーナーにかけては集団から左に出ようと右往左往して加減速を繰り返しています。

かつさんのlap18(本人としてはスタートから4周目)は、唯一6分を切り5:50のベストを記録した周回です。おそらくは部分的にでも列車に乗って走っているラップだと思われます。御本人からはバックストレートで休んでいたとのコメントを頂いておりますが、足を止めて40km/h以上を維持できるものではないので、少なくともこの周回はがんばって漕いでいるはずです。比較している慎さんやワタシのスピードがたまたま速かった時のデータなので較べると物足りなく感じるかもしれませんが、単独でみれば十分なバックストレートのスピードだと思います。そしてかつさんのグラフをみると、下りストレートのスピードよりも、むしろ上り区間での失速が小さいのが特徴です。比較的勾配の緩いホームストレートは33~35km/hを維持していますが、より勾配のきつくなる最終コーナーからホッブスコーナーまでの上りや、第1コーナー付近の上りでも、きっちり30km/h以上をキープして速度低下が少ないと言えるかと思います。

そしてある意味かつさんとは対照的といえるのが慎さんのラップ(^^;
慎さんのベストラップはスタート直後の1周目にマークした6:21ですが、グラフに示したのはセカンドベストのlap11(スタートから5周目)で、1巡目を終えてピットインする直前のラップです。グラフをみると下り基調のスピードが乗る区間ではワタシやかつさんと遜色ない速度が出ており、バックストレートでは中盤からぐんぐん加速してアドウッド手前で50km/hに達するハイスピードぶりです。またレッドマンコーナーやパイパーコーナーでの失速がなく、速度を維持したままでクリアしています。最もスピードが出るアトウッドコーナーでも比較した4人の中では最高速度を記録していますし、下りコーナーの速さが目立ちます。その一方で、上り基調の区間、すなわちウイリアムズコーナーからホームストレートを抜けてホッブスコーナーまでの区間は、下りとは対照的に失速が著しいのが判ります。この区間は南子さんといい勝負になっていますね(^^;
もっともピットインする直前の周回でもあり、疲れがピークに達して上りの速度に影響しているのだと思いますが。

最後は紅一点南子さんのデータですが、こちらは終始マイペース。列車に乗るとかいうのとは無縁の世界でコースの左を黙々と走っていたということなので、無駄な加減速もなくて落ち着いたペースが続いています。ただ一ケ所だけアドウッドカーブを抜けた後に20km/h以下まで大きく減速しているのが目立ちますが、なにかスピードを落とす原因でもあったんでしょうか?あるいはGPSのエラーなのか原因は不明です。その箇所を除けば、ほぼコースの勾配成りに一定負荷で走ればこんな速度変化になるであろうと思わせる、そんな素直な速度グラフであります。


以上、速度データをみてきたわけですが、なかなか詳細な良いデータが取れているので、今回はさらに踏み込んで、次項ではパワー変動の分析を試みたいと思います。
(その3)へとつづく・・?



おまけ:

よそチームのデータを勝手に改竄するシリーズ(゚-゜)\バキ
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by Mazoka3 | 2009-03-14 15:54 | GPS | Comments(5)
Commented by かつ at 2009-03-16 21:17 x
詳細な分析ありがとうございます。
補足をしたくても記憶が薄れてて(笑)
たしか手ごろな列車がなくてあちこち乗換えをしたのは覚えてます。
あと、バックストレートは御休みドコロにしてたのですが皆さんけっこう飛ばしてますね。次(があれば)バックストレートも脚を抜かないようにしますヾ(≧▽≦)
Commented by ひらまつ at 2009-03-17 08:55 x
こちらの不完全なログでもそうだったんですが、先頭集団は高速コーナーでは詰まってブレーキかける場面がやっぱりあったんですね。そして再び集団につくために加速しなくてはならないという負担がかなり堪えそう。

各周回ラップタイムにしても速度変化にしても、南子さんは安定した走行ですねー。逆に慎さんはどっちもダイナミック(^^;;
Commented by Mazoka3 at 2009-03-18 18:07
>かつさん
記事にも追記しましたが、バックストレートで40km/h超えてれば十分速いスピードと云えましょう。ちょっと比較相手が悪かっただけで。^^;
全員ベストラップかベストに近いラップを持ってきて並べていますのでね。特にストレートは乗った列車のスピード次第ですし・・。
より実力が現れるデータという意味では後半へたれてからのラップを分析した方がいいのかもしれません・・(^^;

>ひらまつさん
今回はGPSを変えたことによって、より細かい加減速までしっかりと残るようになりました。今までだとGPSのエラーかなと思えるような箇所も白日の下に曝された感じです(^^;
指摘の通り、集団走行中は下りのコーナーはブレーキ掛けて回ってましたね。でないと、追突していまいます。ストレートが速いだけに、すごくゆっくり回っているような錯覚に陥ります。ログにもそれが表れてますね。
Commented by 慎@メリハリのある走り at 2009-03-18 19:22 x
詳細な解説どうも(^^)

のぼりの弱さが完全に露見しましたね(^^ヾ
ボップスコーナーからヘアピン、バックストレートはともかくライン取りと前走者にルートを塞がれない様、単独走行してました。
そのため、アウトドップから先は引いてもらえる方を探しても見つからない状態だったと思います。
今年、出場したら「完全コバンザメ」走法を試してみたいと思います。
Commented by Mazoka3 at 2009-03-18 23:16
慎さん
あまりに特徴がよく表れていたので、このラップのデータを載せまてみましたが、他の周回はもう少し上り下りの差が小さかったと思います(^^;
むしろ下り区間のがんばりだけで、6分半そこそこのタイムを出しているのは流石というべきか・・(^^;
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